生理中の性行為で妊娠するのかどうか、恋人がいる人は気にしたことがあるかもしれません。今回はその謎をここで解き明かしたいと思います。女性にしかない生理の悩み、疑問をここではっきりさせましょう!

生理中の性行為で妊娠はあり得る!

驚く女性

生理中は、着床する役割を持っている子宮内膜が剥がれ落ちている最中であることから排卵も起こらない状態なので、一般的には妊娠する可能性は低いと言われています。
免疫力が落ちるなど身体が弱っている状態なので性行為などは配慮する必要があります。
中には性交の刺激によって排卵が早まったり、もともと月経不順だった人が、不正出血や排卵出血を月経を勘違いしたために妊娠する可能性があります。
女性の体はとても繊細でちょっとしたことで排卵日がずれてしまうこともあり得るのです。
よって生理中は性交しても安全、というのは誤解です

基本的には妊娠の可能性が最も高いと言われている月経終了後の1週間程度の排卵期と比較しても生理中に行う性行為で妊娠する確率は非常に低いと言えます。
しかし決してゼロではありません
また精子の寿命は長くて5日と言われており、生理後すぐに排卵が起こってしまった場合に精子がまだ受精できる能力を持っていたなら妊娠に至る可能性も十分に考えられるのです。
女性によっては生理中に性欲が湧いてくる人もいます。
しかし生理中の女性の身体はとてもデリケートな状態にあるために、病気の心配や感染の心配、体への負担といった様々なリスクを考慮しなければいけません。
もし性行為で子宮内や膣内に傷がついてしまうと様々な病原体が侵入して感染症を引き起こすリスクを高めてしまいます。
子宮内膜症や感染症以外にも心理的に女性性機能障害を引き起こしてしまう場合もあるので、注意が必要です。
どうしても性行為が行いたいと考えるのであれば、コンドームを使用するなど対策をとる必要があります。
特にコンドームは細菌感染等のリスクを回避できるので積極的に使用するようにしましょう。
生理が始まった1日目から3日目は子宮の内側の古い内膜が、剥がれおちている時期になります。
痛みを強く感じるタイプの女性は、生理中のセックスで痛みを感じることもあるので出来るだけ避けるようにします。
若年の女性の場合まだ子宮口が狭く、経血が子宮口から排出されるときに子宮に圧力がかかることから生理痛がある場合があります。
よって生理中のセックスで痛みを感じる場合は行わないようにしましょう。
また30代以降の女性は子宮筋腫が子宮内膜近くにある場合、性行為を行うと大量に出血するリスクがあります。
免疫力が落ちる以外にも貧血など様々な症状を引き起こしやすいので注意しましょう

生理中の性行為では妊娠しない、と誤解している人が多くいますがそれは大きな間違いです。
子宮の内膜が新しくなった生理開始1日目から妊娠する可能性は十分にあります。
また性行為が刺激となって不定期に排卵してしまう場合も多々あります。
よって妊娠を希望しない場合は、生理中でもしっかり避妊する必要があります。
女性だけでなく男性も等しく避妊具などを使用するなどして、性行為を行う場合は避妊を徹底しましょう。
また生理中の女性は免疫力が落ちているほか、非常にデリケートな状態となっています。
性行為を行う場合は、出来るだけ負担のかからない方法で行うように心がけましょう。

妊娠のメカニズムを知ろう

説明する医師

妊娠のメカニズムは学校の保険体育の授業で学ぶ機会がありますが、まだ妊娠に対する実感が薄いことからしっかりと仕組みを理解していなかったり、誤解している人も存在します。
もし妊娠したいと考えているならば家族計画をたてるためにも、そのメカニズムを知っておくことはとても重要です。
まず知っておきたいのは女性の身体についてです。
女性には生理があり、約28日の周期で起こります。男性が誤解しがちですが、これはあくまで目安で個人差があります。
女性の身体には、妊娠するために重要な働きを担う卵巣と子宮があります。
卵巣は左右両側にあり、そこで卵子が作られるようになっています。
この卵子のもととなる卵胞は、卵巣でたくさん作られる仕組みとなっていますが、卵子として外に出ることが出来るのはたったのひとつです。
成熟した卵子は、卵巣から卵管采と呼ばれる部分に届けられるようになっており、これを「排卵」と呼びます。
卵子の寿命は非常に短いのが特徴で、卵子が卵管采で生存していられるのはたったの24時間ということが判明しています。
この排卵が行われると身体にサインが見られる場合があります。
排卵に伴う下腹部痛を感じたり、排卵前後に粘着性の高いおりものがでるといった症状がこれに該当します。

妊娠に欠かせないもうひとつの要素である精子は、男性の精巣で常に作られており、その数は約5000万から1億と言われています。
性交で射精した精子は、卵管に向かってすすんでいくのですが、多くの精子は到達するまでに死滅してしまい、卵管まで無事に到達するまでに200個以下まで減少してしまいます。
精子の寿命ですが、3日から5日程度生存すると言われ、長いものは1週間も生存することがわかっています。
卵子と比べると長い期間、生存しているわけですが、生存している精子が受精する確率は10~20%と決して高くはありません。
この時点で妊娠したと誤解する人がいますが、まだその状態ではありません。
生存している数ある精子の中で卵子と受精できるのはたったひとつで、卵子と結びついて受精します。
すると受精した精子は他の生存している精子が入ることがないように受精膜という膜を張って侵入を防ぎます。

それから細胞分裂を繰り返して受精卵となり、卵管から子宮へ移動を開始します。
そして子宮の内側にしっかりと根を張り子宮に定着し、妊娠が成立します。
子宮に着床した受精卵はさらに細胞分裂を活発に繰り返し、子宮内で成長を続けるのです。
誤解されがちですが、卵管から子宮に受精卵が到達したとしても必ず子宮に着床するわけではありません。
確立としては20~30%程度と非常に低いことが分かっています。
そのため、いつでも性生活を持てば妊娠できるチャンスがあるわけではないのです。
妊娠を成立させるためには生存している精子と卵子が出会い、受精、そして着床させることが大切になってきます。
女性の排卵は基本的に一か月に一度しかありません。
そのタイミングを狙って性生活を持つことで、妊娠率を高めることが出来るでしょう。
また生存している精子と卵子が受精する時間も、6時間から8時間ととても短いリミットがあります。
よって排卵日に性交しても生存している卵子に受精できる能力がなければ、妊娠成立の初期段階である受精が成立する確率が低くなってしまい妊娠にまで至りません。
しかし基礎体温などを計測してベストタイミングを事前に調べることによって確率を上げることが出来ます

生理中の性行為は病気のリスクも高める

RISK

生理中の子宮は免疫力が弱まっていることから、相当傷つきやすくなっている状態です。
よって生理中の性行為は、様々な病気にかかるリスクが高まります。
それは女性だけでなく、男性にも引きおこる可能性があるのです。
また月経血を潤滑油と誤解している人もいますが、そういった効果は全くありません。
寧ろかさかさとした液体になっているので、余計に膣内を傷つけてしまう要因となります。
この状態で性行為を行うとまず、痛みを伴うようになってしまいます。
月経痛以外にも女性に苦痛を与えることになってしまうので、出来るだけ性行為は避けるようにしましょう。
そして性行為によって傷ついた子宮内や膣内は免疫力が弱まっていることから様々な病原体が侵入して、感染症を引き起こしてしまうリスクを高めてしまいます

最も引き起こしやすいのは、「子宮内膜症」です。
子宮内膜症とは、子宮の内側にある子宮内膜組織が本来とは違う卵管、腹腔内、卵巣内などの部分に定着してしまう状態のことを言います。
月経で剥がれ落ちた子宮内膜組織を含んだ経血が、性交の刺激によって逆流したことで卵管や腹腔内に移動し、子宮内膜症を引き起こす場合があります。
この病気は最悪の場合、不妊を引き起こす可能性があるので特に注意が必要です。
症状としては生理中や排便時、性交時などに痛みを引き起こし、子宮や卵管の周辺を癒着することから不妊の原因になることもあるので注意しましょう。
しかし女性によっては自覚症状がない場合もあり、一度かかるとかなり苦しい症状に悩まされる深刻な病気と言えます。
次に起こりやすいのが「性感染症」です。
月経中の女性は免疫力が低下し、出血のために膣を守る常在菌が働きにくくなることで膣分泌液が血液で流されていることから膣が傷つきやすくなるため、性感染症に感染しやすくなっているためです。
普段、生理になっても特定の性感染症にかかりやすいということはありませんが、性交渉を行うことでかかりやすい状態になってしまいます。

また、尿道関連の疾患もかかりやすい病気のひとつです。
月経血を介し、免疫力が落ちたことで雑菌が尿道に入ってしまうと膀胱炎や尿道炎のほか、悪化すると腎盂腎炎になる可能性があると言われています。
そして女性は、「女性機能障害」にかかる可能性もあります。
これは月経痛のほかに性交による痛みが加わったのが原因で性交自体に嫌悪感を抱くようになる、心理的な病気の事です。
性行為をする意欲が低下する性的意欲障害や普通の性行為であっても、痛みを感じるようになる性交疼痛症といった病気もこの病気に分類することが出来ます。
女性ばかり負担がかかると誤解しそうですが、男性も大きなリスクを背負っています。
もし女性側が血液感染する感染症をもっていた場合には性行為によって感染してしまう可能性があります。
コンドームをしていても血液に触れるわけですから感染のリスクは高いと言えるでしょう。
また女性は免疫力が落ちている状態ですから、通常以上に感染症にかかりやすい身体になっていることを理解しなければいけません。

生理中は性行為をしない方がいい

性行為を控えるカップル

生理中だから性行為をしても妊娠しないだろうという誤解をしている人は現在も多く存在します。
しかしそれは大きな間違いで、生理中であっても着床する可能性は高く、免疫力が落ちていることからほかにも様々なリスクが潜んでいることがわかっています。
最悪の場合には不妊に至る場合もあり、生理中の女性への負担を考えても生理中の性行為はしない方がいいでしょう。
しかし一方で、生理痛を和らげることができるというのも事実です。

実は性行為によるオーガニズムによって、エンドルフィンやオキシトシンといった体内から分泌される鎮痛剤とされるホルモンが分泌されることにより、月経痛などを和らげる作用があることがわかっています。
また、ストレスの緩和や骨盤底筋の強化をすることが出来るので性行為は決してデメリットばかりではないのです。
生理中の子宮はとても傷つきやすく、繊細な状態になっています。
また免疫力が落ちているので感染症にかかりやすい状態にあります。
よってメリットの他にも様々なリスクを背負うので、性行為を行う場合は細心の注意を払わなければいけません。
どうしても性行為がしたくなってしまったら、甘いものを食べたり、別のことに意識を向けることで抑えるようにします。
生理中の性行為は絶対にダメというわけではありませんが、最悪の場合、不妊を起こすことも考えられます。
また生理中の性行為は女性だけでなく男性にも様々なリスクを引き起こすので出来るだけ行わないようにしましょう。
もし行う場合は互いに感染症などのリスクがないか確認し、無理のない範囲で行うようにします。
生理中に成功する場合、何日目が良くて何日目なら悪いと言った明確な決まりはありません、しかし見た目にわかるほどの出血があるうちには様々なリスクを引き起こす可能性が高いので控えるようにしましょう。
男性は女性の月経に関する知識が少なく、自分の身の回りの女性の状態や性質が全員に共通すると誤解している場合があります。

例えば、身内の母親や姉妹の月経が軽いと、月経中でも女性は平気なものだと思ってしまうというような人も存在します。
事前に月経中の体調や心理面がどのようになるのかを明確に伝え、どこまでの行為ならできるのか伝えておくこともリスク対策としては有効です。
もし望まない行為を強要されるようなことがあったなら、はっきり拒否するようにしましょう
また女性は妊娠を望まないのであれば、安全日だからと言ってなにもしないのではなくしっかり避妊を行っておくべきです。
女性の体はとてもデリケートですからストレスなどの影響によってホルモンバランスが崩れて排卵日が変わってしまうことが多々あります。
もし妊娠をしたいと考えているのであれば、排卵日に集中的に性交をすることが有効策と言えます。
しかし人によってはそれ以外の日は性交しなくてもいいという考えを持ってしまい、排卵日以外の性交を無意味に感じてしまうかもしれません。
排卵日ばかりにとらわれすぎてしまうと、それが原因でパートナーとの関係がぎくしゃくしてしまう場合があるので注意しましょう。